【中小企業向け】自社サイト内にコラムやブログは必要か? コラムを1年書いて、分析してみた

分析

2023年もあとわずか。

言葉工房トムのコラムも、書き始めて1年になったので、コラムへの反応を分析してみました。分析には、ホームページを制作いただいた金原沙保理さん(彩華ITサポート)にも協力いただいています(いつもありがとうございます!)。

「中小企業」「伝わるPR」で4万字

執筆

まず、1年でどれだけ書いたのかを簡単に振り返ります。

2000字程度の記事を1ヶ月1本書くと決めて、昨年12月から始めました。コラムのテーマとして意識し続けたのは「中小企業の【伝わる】力をアップする力になれること」

社長挨拶文の書き方から始め、マーケティングやブランディングの考え方から、社内体制の作り方、チラシやブログ、プレスリリースのポイントまで、「中小企業の社長さんやPR担当者さんが読んだら、きっと役にたつこと」を取り上げてきました。

6月だけは少し脱線して旅コラムを書きましたが(旅好きなのでそんな仕事も期待しつつ)、毎月1本は必死に守り、計12本。文字数を足してみると、約4万字だったので、平均すると1コラムあたり3300字ほど書いたことになります。

祝☆google検索第1位!

検索

さてこれで、どんな反応が得られたのでしょう。

まずは嬉しい結果から報告しますね。昨年12月に書いたコラム「【中小企業向け】社長挨拶文・代表メッセージって、何を書けばいいの? 構成・書き方について」が、約390万該当ページの中で、検索1位に上がるようになりました(google検索)。

【中小企業向け】社長挨拶文・代表メッセージって、何を書けばいいの? 構成・書き方について

「社長挨拶文」「代表メッセージ」を自分で書こうと思う時、何を書けばいいのか、どんな順に書くべきか、など悩みますよね。今回は、自分で書く場合、スムーズに制作しや…

検索ワードに「社長 あいさつ 中小企業」と入れて、googleで検索してみてください。きっとPR記事以外の一番上に出てくるはずです!
全世界にいろんな情報がある中で1位に出てくるって、初めて見た時はなかなかの感動でした。

この記事の伸び方を追っていくと、皆さんの記事作りのヒントになるかもしれません。
昨年12月に投稿して、もちろんはじめから1位になったわけではなく、3か月後の3月で20位くらい。6月に5位を切り、11月にほぼ1位で出るようになりました。

2023年Google検索集計結果 社長挨拶文コラム【キーワード:社長 あいさつ 中小企業】

1位になった今では、このコラムは月間で100回近くクリックされています。
記事を書いたのは1度だけなのに、その後累計で12,000回表示されて、そのうち530回はクリックして読んでもらえている。1記事だけでとても頑張ってくれていてありがたいです。

2023年Google検索集計結果 社長挨拶文コラム

コラムの執筆は集客につながったのか

集客

書いた12本の中では、上記の社長挨拶文のコラムが突出して結果がよく、他はあまりパッとしませんでした。

すべてのコラムを合わせると、直近の11月を例にとると、1ヶ月で4251回表示され、131回クリックして読んでもらえているようです。つまり全体の70%以上を、1本のコラムが稼いでいるという結果になっています。

2023年Google検索集計結果 全頁

ところで、自社サイト内のコラムは、何のために書くんでしょう?
私の場合は、純粋に、自分がお伝えできることで役に立ちたいという思いはありつつも、やはり結果として仕事につながることを目指しています。企業ブログやコラムを書く方たちも同じでは?
次は、その点から見て結果が出たと言えるのかを考えてみます。

一番はっきりとした形では、社長挨拶文のコラムを読んだ後に言葉工房トムのサイトをご覧くださり、社長挨拶文の制作依頼をいただいたことがありました。

私の商品は単価が安いものではなく、取材というコミュニケーションも要するので、全く初対面の方にいきなりご依頼いただくことは稀です。それでも文章を読んで「こんな風に優しいテイストで書いてくださる方がいるなんて」と、遠くからご依頼くださったのは、まさしくコラムの力によるものだったと思います。

他にも今年は何件か新規のご相談がありました。
コラムが功を奏したのか、はっきりとした言葉はいただいていないのですが、アクセス解析の画面を見ていると、たまにいろんなコラムを網羅している人がいそうだなと感じる時があります。その前後に問い合わせがあったりするので、きっと問い合わせるかどうかの判断の時に、コラムが役に立っているのだと思います。

一方で、厳しい数字も出ていました。各コラムを読んだ人が、言葉工房トムのサイト内のページを合計何ページ読んでから去っているのかを表す数字が、かなり1に近かったのです。ということは、気になったコラムだけ読んで去ってしまっている…。
コラム内に、言葉工房トムのメニューの案内やバナーなどを入れてはいるのですが、なかなかそこにつながっていないことが分かります。

良質なコラムがホームページの信頼性を上げる

右肩上がり

1年書いてみて、「私にも検索で1番になれるコラムが書ける」ということも「検索で1番になったからと言って、仕事に直結するわけではない」ということも、分かりました。
それを受けて来年もコラムを書くのかと言えば、はい、できるかぎり書きます!というのが私の答えです。

それは金原さんからのアドバイスもあり、
「質の良いコラムを出し続けることで、サイトの信頼性とコラムのクリック数が、お互い良い影響をもって徐々に上がっていく」
と知ったからです。

コラムはコラム単体での価値しかないと思ったら大間違い。コラムのクリックが増えていくことで、サイトへの信頼性が上がり、サイトのトップページ自体がgoogle検索で表示されることが増えていくそうです。
そしてサイトのトップページがよく表示されるようになると、今度はコラムの掲載順位も上がってくるので、さらにクリックされやすくなる…という流れが生まれるそう。

2023年Google検索集計結果 社長挨拶文コラム【キーワード:社長 あいさつ 中小企業】
2023年Google検索集計結果 WEBサイトトップページ

検索時の表示順位が10位を切ってくると、1ページ目に表示されます。社長挨拶文コラムは5月に10位を切っているので、その時期からぐんと目に留まりやすくなったといえます。それを追うように、7月くらいから言葉工房トムのトップページの表示回数もぐいっと増えているのです。今年表示回数が一番少なかった6月と比べると、11月には5倍近く表示されるようになりました。

社長挨拶文のコラムを例にとってみても、こうした良い循環が生まれるまで半年程度かかっているように、コラムやブログを書いてすぐに良い順位になることは、よほどありません。種をまいてから、芽が出て実をつけるまではしばらくかかるということです。

それでもSNSの投稿のように日々流れて行ってしまうものと比べると、一度書いたものがその後、多くの人にその人にとってのベストタイミングで読んでもらえるということが、コラムやブログの大きな魅力だなと感じています。

SEO対策は必要?

SEO対策

この1年、検索ワードも気にしながらコラム投稿をしてきました。
よく言われるSEO対策という面で感じたのは、たくさんの人が入力しそうなワードを意識すれば良いというわけではなく、検索する人数が多すぎるキーワードを選ぶと競合ページも多く、なかなか上位に上がらないということです。

社長挨拶文のコラムも、「社長 あいさつ 中小企業」の3ワードで検索した時に、競合が多すぎないからこそ、上位に出てくるという面があります。
例えば「ブログ 更新頻度」だと検索に対しての表示回数は「社長 あいさつ 中小企業」よりもずっと多いのですが、表示順位が低く、クリックにつながっていません。

そうそう、「ブログ 更新頻度」については、もう1つ反省点がありました。そのキーワードで検索するのがどんな人なのかを、考え足りなかったことです。

検索数の多さに惹かれてついコラムを書いたものの上位に上がってこない理由は、競合の多さだけではありませんでした。「それで検索する人の大半は、おそらくブロガーの皆さんです。田代さんのお客さんじゃありません」と、金原さんにやさしく言われたのは私です…。

というわけで、「SEO対策」という言葉はよく聞きますが、結局のところ「よく検索される言葉」を意識するよりも、「自分の事業に合ったテーマかどうか」をしっかり考えることの方が大切。
自分が応援したい人、お客さんとなってほしい人が読みそうなテーマを追求していれば、おのずとSEO対策にもなっているようなものです。

それでも記事がひとりよがりになることもあります。
有効な対策として金原さんに教えてもらったのが、自分が想定するキーワードで一度、検索をしてみること。検索して1ページ目に並んでいる記事が「あれ?思っていたような内容ではないな」と感じたら、あなたの読者想定がズレているのかも。そんな時には、記事の練り直しが必要かもですね。

SEO対策については、文章をよく書くライター目線でひとつ付け加えると、あまりSEOを意識しすぎると、文章が不自然になったり、書きづらくなったりする気がします。そういう面から見ても、頭の片隅に置いておくくらいでちょうど良いのかなと思っています。

コラムやブログは、質の良い種をひとつずつ撒いて、森を育てるようなものだというのが、1年経ってみての印象です。
いつか自分らしい森になり、それを好む鳥さんが集まって、気持ちよさそうなさえずりを聞かせてくれる…、そんなイメージをもちながら、「SEO対策」「検索上位」などの言葉に振り回されすぎず、気長に続けていくのが良いのではないでしょうか。

さぁ、あなたもコツコツと頑張ってみてください。私も来年も書きますよ♪

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言葉工房トムでは、コラムやブログ記事の取材&ライティングも行っています。

今回書いてきたように、少しずつでも良質なものを重ねていくことで、サイトがパワーアップしていきます。良かったらご相談くださいね。

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今回のPOINT

  • 検索1位はすごく難しいことではないが、そこがゴールではない。
  • コラムやブログの成長とサイトの成長はつながっている。
  • すぐに結果は出ない。気長に自分らしい森を作るような気持ちで継続を。

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