【中小企業向け】自作チラシでPR!チラシ構成・作り方のコツ~後編/「内容」「デザイン」「言葉選び」で意識したいこと~
今の時代、情報収集はネット上からが当たり前。広くお知らせしたいことは、まずはSNSに投稿というのが王道ですよね。
一方で、情報や広告が多すぎるSNSでは、投稿が埋もれてしまったり、見る側もSNS疲れをしてしまったりという声も聞こえてきます。そんな中最近、紙の自作チラシが見直されています。
「自分で作って、近所にポスティングに行った。地道だけど一番効果があった」
という話も。
紙のチラシを自作して、PRの幅を広げてみませんか。後編の今回は、チラシ作りのポイントを「内容」「デザイン」「言葉選び」の3つでお届けします。
▼前編はこちら▼
「必ず入れる」と「入れると良い」を整理しよう~内容について~
どんなチラシでも、紙のサイズに対して適切な情報量というものはあります。チラシを自作しているとつい、あれもこれもと入れてしまったり、反対に入れるべき情報を忘れてしまったり、ということが起こりがち。どんな内容でチラシを構成するのか考えてから書き始めましょう。
考える時のポイントとして大切なのは、「必ず入れる情報」と「入れると良い情報」を分けて整理することです。
必ず入れる情報
企業名(お店の名前)、連絡先、ホームページ
店舗の場合は営業時間や定休日、駐車場情報、地図など
【例1:お店のキャンペーン案内】
キャンペーン名、簡単なキャンペーン内容、期間、利用方法 など
【例2:イベント情報】
イベント名、簡単なイベント内容、期間、利用方法 など
【例3:教室案内】
教室名、講師名、簡単な教室の内容、開催日、開催場所 など
入れると良い情報
店長や講師の挨拶、今回のキャンペーンや商品の魅力、お客様や生徒さんの声、季節の話題など
まず、必ず入れる情報を書きだして、それを紙の上で配置してみます。
残りのスペースがどのくらいあるかを見て、入れると良い情報の中から入れるものを決めていきます。
必ず入れる情報が入っていないチラシは、チラシとして失格ですが、読む人の気持ちを左右するのはその後の+α、つまり「入れると良い情報」の方です。思いを込めた挨拶、魅力が感じられる商品紹介、人柄が伝わる話題づくりなど、こちらの内容文は頭をひねって、良いものを生み出してください。
見やすく、目を引くチラシを作るには~デザインについて~
チラシのデザインは大切です。皆さんはデザイナーではないので細部に至るまでの工夫は必要ないですが、それでもパッと見て読みやすそうで、読んでみたいと思わせるチラシにしたいですよね。以下の3点に気を付けるだけで、だいぶ良くなるはずです。
POINT
- タイトルは、これでもかと思うくらい大きく
- 適度な余白を作る
- 自然な目の流れを意識する
チラシ作りに慣れていない人が書くチラシは、タイトルが小さく、全体がギュウギュウに詰まっていて、どこから読んでよいのか分からないことが多いです。
チラシを手に取ろうか、その先を読もうかを判断するために人がはじめに見る情報は、一番目立つところくらい。パッと見て興味を引くものが無ければ、その先は読まれないと思ってください。
となると、タイトルは大きく、インパクトを残す!
適度に余白を用意して、少なくともどこからどこまでが情報として1つのまとまりなのかが、分かるようにすること。手描きで書く場合は、行間をきちんと整えましょう。
横書きのチラシは左上から右下へ、縦書きのチラシの場合は右上から左下へと人の目は流れます。ご自身で普段どう読むかを振り返ってみても、そうではないですか?
その順で読んだ時に、自然に情報が入ってきて、行きたくなって、申し込む!というような流れを意識して、全体を構成しましょう。
チラシを読むのは、誰ですか?~言葉選びについて~
最後に、言葉選びです。以下の2点に気を付けて書き、書いてからは誰かにチェックしてもらいましょう。
POINT
- 対象者(ターゲット)に分かる言葉を選ぶ
- 伝えたい店の雰囲気や人柄に合わせた文体で書く
自分でチラシを作っていると、普段自分が自然に使っている言葉をそのまま書いてしまいがちですが、意外とそれは周りの人に知られていない言葉だということも、よくあります。チラシを届けたい人にちゃんと分かる言葉かな?というのを考えながら、言葉を選んでいきましょう。
店側とお客側の認識のズレの一例を挙げてみます。
以前スーパーに行った時に「サッカー台を自由にお使いください」と書かれているのを見て、面食らったことがありました。状況から見て「買った商品を袋に詰めるために、このスペースを使って良いですよ」と伝えたいのだとは推測できたのですが、その台を「サッカー台」と呼ぶことは知りませんでした。サッカーと言われたら、スポーツしか思い浮かびません…。
これは「商品を袋詰めする場としてお使いください」などと書いてあげるのが親切。チラシも同じことで、実は自分の周りでしか通用しない言葉だった!ということが無いように気をつけないといけないですね。
そして、伝えたい店の雰囲気や人柄に合わせた文体で書くことが大切。
一番ミスマッチとして起こりやすいのは、誰でも気軽に来られるイベントとして親しみやすい感じにしたいのに、企業の中でカチッとした文ばかり書いている人が作って、報告書のような淡白なチラシに仕上がってしまった~!ということです。今、冷や汗書いた人、いませんか(笑)。
親しみやすい文体は、できれば普段からお客さんと接しているスタッフさんに任せるのがお勧め。
一方で、お店の高級感を出したい時などは、親しみをもたせすぎるのは得策ではありません。「こういうお店として感じて欲しい」「こんなお客さんに来て欲しい」というあなたのイメージに合うテイストで、言葉をつくっていきましょう。
以上今回は、チラシ構成・作り方のコツの後編として、「内容」「デザイン」「言葉選び」の3点からそれぞれ意識したいことを書いてきました。チラシも作りだしたら奥が深いので、これだけで満点とはいきませんが、今回書いたことだけでも気を付けると、ずいぶん読みやすく、伝わるチラシになるはずですよ。ぜひ取り入れてみてくださいね。
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今回のPOINT
- 内容は「必ず入れる」と「入れると良い」を整理
- デザインは、メリハリと人の目の流れを意識
- 言葉選びは、相手が理解でき、雰囲気が伝わるものを
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