【制作事例付き】CanvaよりWordでチラシを作りたい!~迷わないから意外と効率的! 伝えたいことが伝わるチラシに~

Word

最近はチラシ作りといえばCanvaを使っている人が多いのではないでしょうか。

そんな中ですが、私は最近、WordでA4サイズチラシを2枚作りまして…。
Canvaが使えないわけではないのですが、やはりWordの方が「自分の作りたいイメージでサクサク作れる」という印象があります。

そこで今回は、どんな人がWordでのチラシ作りに向いているのかや、サクサク作る上でのコツなどをご紹介します。

CanvaよりWordが向いているのはどんな人?

パソコンと白紙の紙

チラシ作りをしよう!と思ったら、まずはCanvaを開いてみる。そんな人も多いでしょう。
たくさんあるデザインテンプレートの中から自分が作るのに使えそうなものを選ぶ作業にウキウキし続けられる人は、Canvaでのチラシ作りに向いていると思います。

選ぶ作業にウキウキ!のちイライラ…
となってしまう私のような方。あなたはWordを使った方が良いかもしれません。

イライラしてしまうのはおそらく

「ピッタリのものが見つからない」
「もっと自分のイメージに合うものがあるのではないかと、探し続けてしまう」
「結局、探す作業に思ったより時間がかかってしまい」
「選んだデザインテンプレートも思ったほどのピッタリ感は無く、疲れだけが残る」

…こんな道を毎回たどっているからでは?とお察しします、同族の皆様…。

そんな人にとっては、自分の思った通りにサクッと作れることの方が大切。
Canvaほどデザインが素敵にならないかもしれませんが、大切なのは伝えたいことが伝わることであり、伝わった結果、人が動くことです。
さぁ、Wordでサクッと「伝わるチラシ」を作りましょう。

Wordでチラシを作る時のポイントは

POINT

まずは簡単にWordで私がチラシを作る時の手順をご紹介します。

Wordでチラシ作りをする手順

  1. メモ用紙にチラシの構成要素をざっと書きだす
  2. チラシと同サイズの白紙に、おおよその配置を手描きで書き込む
  3. チラシに載せる文章だけを、ひたすら書いていく
  4. 写真やイラストなどの素材を準備する
  5. Wordを開き③と④を、②のイメージ通りにざっくりと配置する
  6. 行間や大きさなど全体バランスを整えて出来上がり

①~⑥、それぞれの段階で気を付けるポイントがあるので、今回は私の作ったチラシを例に挙げながら、ひとつずつ見ていきましょう。①~⑥それぞれについて、今回の私の作業内容と、ポイントを紹介します。

今回作るチラシについて

(出来上がりが先に見たい方は、この記事の一番下へ

【目的】放課後等デイサービスの新拠点ができたので、それを案内しながら、事業内容をお知らせし、ここならではの魅力を伝えること。
【配る相手】利用者さんや福祉関係の方々、学校など。
【配り方】手渡し。
【サイズなど】A4サイズ1枚で、片面のみ、カラーでつくる
【雰囲気】やわらかく、親しみやすい感じで

◎参考資料あり(前回の事業案内チラシ)
◎注意点として、現在は利用者を募集していないので、募集目的ではない

①メモ用紙にチラシの構成要素をざっと書きだす

前回のチラシの内容にプラスで、今回の新拠点情報を入れます。
前回のチラシよりも、活動内容や魅力が伝わるようにしたいという要望があったので、魅力が何なのかをクライアントさんから聞き取り取材し、それを表現するのに適した活動写真を用意してもらうことにしました。

ポイント

参考にできるものがあればいただき、それをもとに進めると良い。今回はもとにするチラシがあったので、構成要素として足すもの、削るものを考えやすかった。

②チラシと同サイズの白紙に、おおよその配置を手描きで書き込む

①で書きだしたそれぞれの構成要素を、どこに入れるかを書いていきます。
活動拠点の紹介なので、クラブ名→特徴→新拠点の利用案内→活動風景→連絡先、という流れで読んでいけるように配置を考えました。

デザインイメージ図
実際に取材時に私がとったメモと書いたデザインイメージ

ポイント

作り慣れていない人は、実際のチラシと同サイズの紙に書いていくのがお勧め。紙のサイズが変わると、印象が違ってくる。

③チラシに載せる文章だけを、ひたすら書いていく

②をもとにして、どのくらいの文章が入れられるかなと考えながら、①で聞き取った魅力なども書いていきました。

チラシ文章
文章だけを書いたもの。
チラシを作っていくWordファイルとは別に「チラシ文章」というような名称でファイルを開き、そこにひたすら文章だけ書いていく

ポイント

「何を書くべきか」に集中することが大切。
チラシのデザインをしながら文章を書き込んでいくと、どちらも中途半端になるので、細かなデザインはあとで考える。

④写真やイラストなどの素材を準備する

今回は、事業の魅力を伝えるのにピッタリの写真として、「ひとりずつの“やりたい!”を尊重する姿勢」が伝わるものを選んでもらいました。
また、チラシの雰囲気づくりとしては、私の持っていた素材集から、合いそうな素材を使うことにしました。

素材集
普段私が使っている素材集。優しさや親しみを出したいことが多いので、手描き素材が多め

ポイント

イラストや写真素材なども、Canvaなどから探してくることができますが、探すのに時間がかかることや、それぞれの素材に統一感が無いことなどが欠点。
1冊の素材集から使っていくと、そこにあるものの中から選ぶという制限ができるために、選ぶ時間が短縮でき、チラシ全体の統一感も出るのでお勧め。

⑤Wordを開き、③と④を、②のイメージ通りにざっくりと配置する

②のイメージをもとに配置してみた結果、写真をもう少し上に持ってきた方がバランスが良さそうだなと感じ、「活動風景(写真)」と「新拠点の利用案内」を、上下入れ替えました。

ポイント

置く時は“ざっくりと”、ひとまずすべてを置いてみることが大事です。
下記のポイントの通り、全てのかたまりをストレスなく動かせるように設定する、というのが最大のポイント。

文章はそのままコピーペーストするのではなく、かたまりごとにテキストボックスに入れていきます。
「挿入」⇒「テキストボックス」⇒「横書きテキストボックスの描画」を選び、そこに文字をコピーペーストで入れましょう。そして、テキストボックスの書式設定を「塗りつぶし無し」「枠線無し」とします。これで、どこにでも簡単に動かせるようになります。

画像は挿入後、「レイアウトオプション」から「文字列の折り返し」を「前面」にしておきましょう。

写真の配置
挿入した図を動かしやすくするために「前面」を選ぶ

⑥行間や大きさなど全体バランスを整えて出来上がり

⑤までで、おおよその配置ができたので、あとは仕上げです。
具体的には、全体のバランスを考えて、文字の大きさを変えたり、フォントを決めたり、少し飾り付けたりしていきます。

今回は、文字フォントは「メイリオ」を基本にして、親しみを感じられるようにしました。全体としても、「やわらかく、親しみやすい」というお客さまのご要望に合うよう、整えました。

ポイント

ここで整えることが多いのが「行間」「文字フォント」「文字の大きさ」「文字の色」など。これを怠ったチラシは読みづらく、ここを追求したチラシにはまとまり・バランスの良さが生まれ、結果として読みやすさがグンと変わるので、とても大切な最後の仕上げ。

行間は、必ず自分で設定しましょう。これだけで見栄えが全然違ってきます。

対象とする文字列を選んで右クリックし、「段落」を選び、行間を「固定値」にする⇒行間の値を自分で入力します。

ちなみに私は個人的には、文字フォント11くらいのときに、行間22くらいを選ぶことが多いですね。
自分で設定せずに自動のままだと、文字フォントによってはかなり行間が広いものも。そのままにしておくと余計な余白が見苦しく、キュッとしまった感じになりません。

行間の調整
段落は、何も設定しないと「1行」になっているので、「固定値」に変えて数値を入れる

いろいろと操作していると、いろんな文字フォントや色が使いたくなりますが、使い過ぎは禁物!
フォントも色も「3」という数字を覚えておきましょう。

「基本に使うもの」
「目立たせたいところに使うもの」
「そのサブとして使うもの」

を1つずつ選んで、3つまでで成り立たせることを意識。
それ以上に増やすときは、全体のバランスをよーく見て考えましょう。多すぎるほど、まとまりのないチラシができてしまいます。

さて、出来上がったチラシがこちらです!

完成チラシ

聞き取りから制作まで約3時間で作り上げましたが、手作り感もありつつの、なかなか良いチラシになったのでは。

チラシの構成要素をしっかり考え、それをもとに手描きでイメージが作れるなら、そこから出来上がりまではCanvaよりWordの方が早いと思いますし、何より自分のイメージそのままに配置ができてバランスを自分で整えられるのが、Wordの良いところかなと思います。

CanvaもWordもそれ以外も、それぞれに良いところ、使いづらいところがあるのは当然。ご自身の目的と合わせて、ストレス少なめ、ワクワク多めでチラシ作りを楽しんでみてくださいね。

【PR】自分で作れない!そんな時は…。

田代インタビュー風景

それでも自分で作れない!という時は、言葉工房トムへご相談を。

チラシ作りのみでのメニューは無いですが、定期訪問サービス「コトバタントウ」をご利用いただくことで、チラシ作りも可能です。実際に今回紹介したチラシも、コトバタントウで毎月訪問させていただいているお客様のところで、3時間で作ったチラシです。

コトバタントウの案内はこちら。

定期訪問制作サービス【コトバタントウ】

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実際は、3時間でここまで出来たら、かなり優秀かなと思います。
今回は、前回のチラシがあり、毎月訪問しているためにお客様が大切にしていることや伝えたいことを私が理解できていたため、3時間でできました。
Wordでのチラシ作りが本業なわけではない皆さんは、1~2日くらいはかかるかな、と思いながら取り組まれるのが妥当かなと。

時間が取れない!急いで作りたい!考えるのが苦手!
そんなあなたは、良かったらご相談くださいね。私も、こうしてコラムに書いていても、伝えたい細かいことが実はもっとたくさんあるので、相談してもらえたらもっとお役に立てるかも!で、嬉しいです。

社内で作れる人を育てたいという場合も、担当の方に丁寧にお教えします。

今回のPOINT

  • Wordでのチラシづくりは、イメージ通りにササッと進みやすい
  • 工程をきちんと分け、一歩ずつ進めていくことが大切
  • 最後の仕上げを怠らないことが、読みやすさをグンと高める

チラシ作りについては、これまでのコラムもご参考に。

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