【中小企業向け】社長の年頭挨拶文って何を書けばいいの?~構成・内容・書き方について~

【中小企業向け】社長の年頭挨拶文って何を書けばいいの?~構成・内容・書き方について~

2025年、明けましておめでとうございます。年が明けて、そろそろお客様や従業員に向けての新年の挨拶を考えねば、という社長さんも多いのでは。「今年」を意識してもらうには格好の場となる、年頭挨拶文。基本的な構成や内容について、ブランディングライターが書いてみました。(例文として参考にできる、言葉工房トムの年頭挨拶はこちら

「年頭の挨拶」って誰向けに、どうやって?

「年頭の挨拶」って誰向けに、どうやって?

「年頭の挨拶」といえば、年の初めの挨拶。読んでくださっているあなたは今、挨拶をするご自分の目の前に、誰がいるイメージでしょうか。従業員、BtoBなら取引先、BtoCならお客様、さらにはまだ見ぬ未来のお客様…。

また、挨拶をする場もいろいろです。年明け初日に全従業員を集めてマイクを持って「話す」形から、ブログやメルマガへ掲載する挨拶文、1人1人に向けてメールを送るという形もあるでしょう。

誰に向けてどう書くか、によって、適する内容や書き方もさまざまです。今回は、ブログ記事などで広く一般向けに掲載する年頭挨拶文をイメージして、記事を書いていきます。そのあとで、他へのアレンジについても言及していきますね。

「社長」の「年頭挨拶文」で書くべきこと

この世の中、いろんな人が、いろんな場面で挨拶をする機会があります。その中で、「社長が」「年頭挨拶で」するのにふさわしい挨拶とは、どんなものでしょうか。

まず「社長」であること=その会社のトップ。船でいえば船頭さんです。今年、この船はどちらの方向へ向かおうとしているのか、その先に何があると考えているのか。そうした視点での挨拶に、最も適任なのは社長のあなたです。

また、年頭の挨拶だからこそ、「今年1年」をよく見た挨拶をするべきです。この1年365日で何をしようとしているのか、365日後にどこにたどり着いていたいのか。年頭挨拶は、それを伝えるのにぴったりの場所です。

年頭挨拶文の構成イメージはこれだ!

年頭挨拶文の構成イメージはこれだ!

以上を踏まえて、ホームページのブログなどに載せる社長挨拶文として、適切な構成を書きだしてみました。それぞれに書くべき内容についても解説します。

年頭挨拶文の構成イメージ

①新年の定型挨拶文
②前年の振返りと感謝
③今年をどんな年にしたいか
④自分自身の話(ビジネス/プライベート)
⑤締めのひと言

①新年の定型挨拶文
挨拶の始まりは、定型文で良いと思います。「謹んで新春のお慶びを申し上げます。」など、丁寧な言葉で始めましょう。

②前年の振り返りと感謝
まずは前年の振り返りから。具体的に注力したこと、成し遂げたことを書きます。これまでも年頭挨拶を書いてきた方は、1年前に書いた挨拶を振り返りながら連動させる内容だと、読む人からの信頼感も得られますし、キュッと引き締まります。昨年出した成果が、お客様あってのことであるという感謝を添えることを忘れずに。

③今年をどんな年にしたいか
新しく取り組みたいことや、引き続き挑戦し続けたいことなどを書きましょう。これを書いておくことで、読んだ人に「今年もこの企業は元気に頑張ってくれそうだな」と活気を感じさせることができますし、勘の良い取引先さんなどは、「この部分では相談できそうだな」と気づきを得るはずです。

ここを意気込んで書くと、やりたいことだけを挙げて終わってしまいがちですが、その「結果として」、こんな人に喜んでもらいたい、こんな社会にしたい、こんな未来にしたい、という言葉があると、ぐっと社長の年頭挨拶らしくなります。事業を通してより良い社会をつくっていきたい、人を幸せにしていきたい-そういう意識を常に持っている社長さんの挨拶は、受け取る側も共感でき、応援したくなりますよね。

また、今がどんな時代であるかに照らし合わせながら書くと、時代感覚をもち、臨機応変に対応しながら長期的な視点で世の中を見ていると感じてもらえると思います。年末年始は1年を振り返るテレビ番組や雑誌企画なども多いですよね。それらを参考にするのもおすすめです。

④自分自身の話(ビジネス/プライベート)
このパートでは、自分自身にしっかりフォーカスを合わせて、文章を書きましょう。③で書いたのは、社長の想いが乗っているものの、企業としての言葉です。それを成し遂げるために、社長である自分自身はどんな毎日を送るつもりなのか、何に力を入れるのか、どこを変えてみるのか。「自分はどうするのか」に絞ることで、またより深い言葉が生まれてくるのではと思います。

そして、ここまで真面目路線で来ていますから、少し息を抜くことも大切。ひとりの人間の言葉として、親しみをもってもらえるのがプライベートネタです。企業として・社長としての見せたいイメージから大きく外れないように、さじ加減には気を付けたいですが、「今年は健康を意識して毎朝〇㎞走ろうと思います」「犬を飼い始めました。犬友がたくさんできる1年になると嬉しいです」など、読む人に対して「人と人」としてつながれるようなキーワードを提供できると良いですね。仕事の話はどれだけしてもなかなか耳に届かない人も、自分に近い趣味のある人間だと思った途端、興味をもってくれるようになるのはよくあることです。

⑤締めのひと言
そして、締めのひと言。ここまで自社の話ばかり書いてきましたが、挨拶というのは人対人。相手あってこそのものです。最後は、相手のための言葉を忘れずに伝えましょう。「お客様にとって、実りある1年となりますように」、こうした言葉が無いと「自社の抱負だけ語って終了」という、言いたいことを言うだけの勝手な挨拶文になってしまいます。

★2025.1.5追記★ 参考にできる例文があると良いかなと思い、この①~⑤に合わせて言葉工房トムの年頭挨拶を書いてみました。実際の文章の方がスッと頭に入りイメージしやすいという方は、こちらをどうぞ⇒ 言葉工房トムより年頭のご挨拶

個人向けに送る時に添えたいひと言

個人向けに送る時に添えたいひと言

以上が、ホームページのブログなどに掲載する挨拶文の構成イメージと内容です。これをまず書いて、取引先やお客様ひとりずつへ送るメールには、この挨拶文のリンク先アドレスを添えて、メール本文に個別メッセージを書くのが良いでしょう。

相手が取引先の方やお得意様なら、昨年の成果へのお礼や今年相談したいことなどを添えて。〇〇様のおかげで…という実感のこもった一文があれば、読んだ方はとても嬉しく感じ、また今年も良い関係を続けたいと思ってくださるのでは。

個別のメッセージは、外だけでなく従業員に送ることもできます。その場合は、昨年頑張ってくれたことへの感謝を書くことが大切なのはもちろん、今年頑張って欲しいことも具体的に書けると良いでしょう。昨年までの頑張りを評価し、それをもとに今年はここで力を発揮してほしいという流れなら、納得がいきやすく、新年なのも手伝って、やる気が沸いてくると思いますよ。それこそ「新年パワー」、年始だけの特典です!

【PR】今年は「コトバタントウ」で発信力アップを!

【PR】今年は「コトバタントウ」で発信力アップを!

さて、今回は年頭挨拶文について書いてきましたが、参考になったでしょうか。「挨拶が大切なのは分かるけれども、なかなか書く暇がない」「自分で書くと、うまくまとまらない」「聞いてもらえれば話せるけれど、文章にするのは苦手」という方のために、言葉工房トムでは、インタビュー取材&文章制作を行っています。

年頭の挨拶、入社式の挨拶、周年挨拶、ホームページに掲載用の社長挨拶文など、承っておりますので、良かったらご相談くださいね。

挨拶文に限らず、新しい年こそは、自身の想いや会社の近況などをきちんと発信していきたい!という企業様に向けては「コトバタントウ」という毎月訪問&制作で、PRを支えていくメニューもあります。「新年の抱負」に「発信力の強化」を掲げたい企業の方は、こちらもぜひご検討くださいね。

コトバタントウの案内はこちら

年頭挨拶文制作の参考に~本コラムで提案した①~⑤に沿って書いた、言葉工房トムの年頭挨拶文はこちら~

今回のPOINT

  • 年頭挨拶だからこそ、この1年365日への抱負を書く
  • 事業成長の先にある、社会づくりへも言及を
  • 個別のメッセージには実感を込めた「ひと言」を添える

言葉工房トムは、きちんと「伝わる」言葉で訴求力の高いPRツールを制作します。
販促・集客のPRの他、社内向け、メディア向けもお任せください。

伝わらないを"伝わる"に変える VMBC型PR支援│中小企業診断士×ブランディングライター 言葉工房トム