【中小企業向け】自作チラシでPR!チラシ構成・作り方のコツ~前編/チラシを作り出す前に考えるべき3つのこと~

手描き・自作

今の時代、情報収集はネット上からが当たり前。広くお知らせしたいことは、まずはSNSに投稿というのが王道ですよね。

一方で、情報や広告が多すぎるSNSでは、投稿が埋もれてしまったり、見る側もSNS疲れをしてしまったりという声も聞こえてきます。そんな中最近、紙の自作チラシが見直されています。

「自分で作って、近所にポスティングに行った。地道だけど一番効果があった」

という話も。

紙のチラシを自作して、PRの幅を広げてみませんか。チラシを自作するときのポイントを、前後編に分けてお伝えします。

すぐに書き始めてはいけない

注意事項

「よし、自分でチラシを作ろう!」
と思った時に、すぐにパソコンを開いてデザインし始めてはいけません。

「書かないといけないことは何だっけ」
「どういう順で書こうかな」
「どんな人たちに配るんだっけ」

…同時進行で考えないといけないことが多すぎて、おそらく失敗します。

失敗のパターンとしては

書きたいことが入りきらないことが分かり、途中から字が小さくなってしまった」
「書き終わった後で、大切な情報が抜けていたことが分かった」
「情報の置き方がバラバラで、どこから読めばいいのか分かりづらいチラシになってしまった」

など。

チラシ成功のためには、先に整理できることを整理しきってから、作ること。ペンと紙を手にとって、以下の3つを整理しましょう。
なかでも一番大切なのは、チラシを作る目的をハッキリとさせることです。

まず「チラシを作る目的」をハッキリさせよう

ゴールを目指す

今回、チラシを作る目的は何ですか?
イベントのPR、教室開講の案内、新メニューの紹介、など、何か「知ってほしいこと」があるはずです。これまで一切紙のチラシを自作したことがない企業の場合は、目的は「自己紹介」かもしれません。
まずは何を目的にして、今回チラシを作るのかをはっきりさせましょう。

その時にひとつポイントがあります。「短期の目的」「長期の目的」の2つを意識することです。

短期の目的は上に書いたような、直接お知らせしたい何かになります。

長期の目的は、イベントなり、教室の開校なり、の先にある、企業としての目的です。おそらく「新規顧客の開拓」や「既存客のファン化」など、さらにその先には「売上、利益増加」や「優秀な人材の採用」などがあるはずです。それも意識して、チラシを作れると良いですよね。

私がチラシ作りをするときによくやるのは、イベントや教室の案内(短期の目的=集客)などに、自己紹介(長期の目的=認知の拡大とファン化)をきちんと入れておくことです。

チラシは、タイミング良く頻繁に出したいと考えていても、思ったほどにサクサク出せないのが実情です。また、読む人にとっても、そのイベントや教室には都合が合わず参加できなかったとしても、今後の案内やお店や教室自体の情報も書いておけば、興味をもってくれる可能性もあるわけです。

ただし、何がメインで何が脇役かは、ちゃんと意識して作ること。「あれもこれもごちゃごちゃ載っていてよく分からない」という印象をつけてしまうと、読んでもらえません。

【短期の目的と長期の目的を意識したチラシ作りの例】
こちらは私が友人とやっている市民団体のイベントチラシです。表面でイベントを告知し、裏面では団体(知多半島こどもまなびラボ/まなラボ)の紹介や、今後の展開(トークカフェの実施)について書いています

市民団体でのイベント告知チラシ
表面
市民団体でのイベント告知チラシ
裏面

チラシを読んでもらいたいのは誰?

ターゲット

チラシを読んでもらいたいのは誰ですか? 読んでもらいたい相手によって、書くべき内容、言葉、文字の大きさなども変わってきます。あなたがチラシを読んで欲しい相手を、はっきりさせましょう。

ターゲット設定は、簡単なところだと、年齢、性別、生活水準、家族か単身か、など。さらに「〇〇に困っている人」「〇〇な生活を送りたい人」などを設定すると、より具体的になります

チラシの配布方法はどうする?

配布方法

チラシはどのように配布しますか?

ご近所さんにポスティング?
公共施設やカフェに置いてもらう?
新聞折込?
お会いした人に自分で説明を加えながら渡す?

これにより、適するチラシのサイズ感やデザイン、チラシにどこまで書くべきかが変わってきますよね。

チラシはA4サイズで作ることが多いと思いますが、例えばラックに入れてもらったり店置きの場合などは、上3分の1しか見えないこともよくあります。そこに何を書き込むかが重要になってきます。

情報量があまり多くない場合は、A5サイズにすることもお勧めしています。A4サイズが多い中で目立ちますし、小さいので前の方に置いてもらえたりも。持ち帰ってもらう間にグシャッとしてしまいにくいのも良い所です。
ポスティングの場合には、A4の情報量だと読む気がせずにゴミ箱行きになるものも、A5あたりだと目を通してみようとなったりするものです。

以上、「チラシ構成・作り方のコツ」前編では、チラシを作り出す前に考えるべき3つのことを挙げてみました。目的、ターゲット、配布方法を、しっかり考えてから作るようにしてみてくださいね。

後編では、さらに具体的にチラシの「内容」「デザイン」「言葉選び」について、考えるべきことをお伝えします。まだまだ作り始めちゃだめですよ(笑)。
きちんと整理をして、読んでもらえるチラシを作りましょう。

▼後編はこちら▼

【中小企業向け】自作チラシでPR!チラシ構成・作り方のコツ~後編/「内容」「デザイン」「言葉選び」で意識したいこと~

最近、紙の自作チラシが見直されています。紙のチラシを自作して、PRの幅を広げてみませんか。後編の今回は、チラシ作りのポイントを「内容」「デザイン」「言葉選び」の…

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言葉工房トム代表 田代涼子

「もっと詳細を教えて欲しい」
「作るのをサポートしてほしい」

などありましたら、言葉工房トムでは、制作サポートを行っています。どうぞお気軽にご相談ください。

今回のPOINT

  • チラシを作るのは「整理」をしてから
  • 目的、ターゲット、配布方法をまず考える
  • 目的は、短期と長期の2つの視点で考える

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